考察

精神的自殺 をする子供

精神的自殺 をする子供って何のことだと思いますか?

若い親の子育ては大変です。夫婦関係の問題、仕事の問題、周りとの問題を抱えながらストレスマックスで、それでも大事な子供にできる限りのことをしてあげたい。

でも、人の精神はそんなに安定しているものではなく、つい怒ってしまう、つい強い口調で言ってしまう、つい手が出る。現場は後悔の嵐だと思います。

子供も、ニコニコしていたいけれど、お腹がすいた、おしめが気持ち悪い、なんか嫌な気がする、その感情表現でくずったり、泣いたり。

余裕のない親がそれに晒されればいつも優しい親でもいられない。

つい・・・

そのついが、子供の取っては恐怖。子供の性格によっては恐く感じてしまうこともあります。

子供的にどうしたら良いのか? 最初は我慢でしょう。アピールが無視されたりして泣くことが意味がないことを学習し、何かに興味を持ったとして、それをアピールしても、怒られる、無視されるなんていう態度を親が取ったら、子供はそれをしてはいけないんだと勝手に思います。

やりたいのにやれない。
興味を示すと怒られる。

だったら、どうしたらいいだろう?

あるとき、親が望んだことをしたら、親が喜んだ。構ってくれた。
『あ、喜ぶことすればいいんだ』子供は思うかも知れません。
『あ、ママが嫌がることしたら怒られるんだ』これも経験していきます。

そのうち、何をすればいいかが成立していって、自分のやりたいことではなく親の喜ぶことをすれば、喜んでくれる、抱っこしてくれる、ヨシヨシされるなんて、覚えていきます。

子供の吸収力は凄いですよ。

そして、気がつくと、自分のやりたいことではなく、周りの望むことを読み取ってやるようになっていきます。

この系統の子供は、自分のことより他人のこと。
判断は周りがいい顔してくれることが優先居なっていきます。

子供の獲得した大成功。脳はこれを学習して、繰り返します。ずっと。

これが 精神的自殺 です。自分を無くすことです。

だから、大人になっても自分のやりたい事ってピンとこない。
自分のことを肯定できない。
周りにこれがいいよっていってもらえないと動けない。

そんな風になります。
全員とは言いませんが、一部の人は正にこれです。

そうすると、自分で決めてきた20年がある人とそれがない人では格段の差ができてしまいます。

リカバーは難しいですが、今からやるしかありません。
出遅れていても、意識して学ぶことで何分の1かの時間である程度までは追いつけます。

まずはやめてしまった自分をもう一度始めることです。
時間は少し掛かります。最初は、途方に暮れるかも知れない。
でも、やらなければ自分では何も決められない大人になってしまいます。

子育てってこういう長期的なものがあるので、その場が良ければ良いという話にはなりません。注意深く、自立心を育てていかないと、何でも言うことを聞く良い子になります。

親にしてみればストレスマックスな状態で、自分のことを第一に考えてくれる子供はとても良い子に見えるかも知れませんが、それでは20年後にまた大変なことになります。

実際、不登校や、休職をしている人は結構います。

親ができるのは、なるべく子供が自分でいることを諦めない子育てです。
それは楽な道ではありません。